白き御衣どものなよ 帚木03章15
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:光源氏/語り手
分岐型・中断型:A→B+C+D→E→F→|G|H:A→B+C+D→E→F、G、H
《白き御衣どものなよらかなるに》A
白い肌着なんかの柔らかに仕立てたのに、直衣だけをしどけなくお召しになって、
《直衣ばかりをしどけなく着なしたまひて・紐などもうち捨てて・添ひ臥したまへる》B・C・D
紐なども結ばず垂らしたまま、脇息に寄りかかり臥せておられる火影姿は、
《御火影・いとめでたく・女にて見たてまつらまほし》E・F・G
とても見事で、女の身で拝見したいものだ。
《この御ためには上が上を選り出でてもなほ飽くまじく見えたまふ》H
この君のためには上の上を選んだとしてもなお物足りなくお見受けされる。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った