すぐれて疵なき方の 帚木03章13
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:世に知られぬ女/発言者(左馬頭)/式部/式部の妹
中断型:A→B→C→/D→E→/F:A→B→C→F、D→E
《すぐれて疵なき方の選びにこそ及ばざらめ》A
特に瑕ひとつない女性をえらぶには及びはしなかろうが、
《さる方にて捨てがたきものをは・とて式部を見やれば》B・C
これはこれで捨てがたいものではないか、と言って式部を見やると、
《わが妹どものよろしき聞こえあるを思ひてのたまふにや・とや心得らむ》D・E
自分の姉妹たちがなかなか評判高いのを念頭にしてお言いかと受け取っているらしい、
《ものも言はず》F
ものも言わない。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った