父の年老いものむつ 帚木03章12

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:娘の家族・家発言者(左馬頭)

分岐型:A+B→C→D→E→F→G:A+B→C→D→E→F→G

父の年老いものむつかしげに太りすぎ・兄の顔憎げに》A・B
父は年老い何ともぶざまに太りすぎ、男兄弟の顔は憎々しげで、


思ひやりことなることなき閨の内に》C
特別な思いを受けて育ったのでもない閨の中で、


いといたく思ひあがり》D
何ともえらく気位を高くし、


はかなくし出でたることわざも・ゆゑなからず見えたらむ片かどにても》E・F
気軽にやってみせた諸芸でも、格式は認められないながら才能の片鱗でもうかがわせるなら、


いかが思ひの外にをかしからざらむ》G
どうして予想外に興味を引かれずにおれましょう。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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