御覧じ所あらむこそ 帚木02章08
目次
原文 読み 意味
御覧じ所あらむこそ 難くはべらめなど 聞こえたまふついでに
02016/難易度:☆☆☆
ごらんじ-どころ/あら/む/こそ かたく/はべら/め/など きこエ/たまふ/ついで/に
(頭中将)御覧にいれられるものなどめったにありませんよ、などとご返事なさいながらめったにないとの発言のついでに、
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- 聞こえたまふついでに 二次元構造
@〈[光源氏]〉御覧じ所あらむこそ難くはべらめなど @ 〈[頭中将]〉聞こえたまふついでに
助詞と係り受け
御覧じ所あらむこそ 難くはべらめなど 聞こえたまふついでに
古語探訪
御覧じ所 02016
「見どころ」の尊敬表現。
難く 02016
存在しにくい。
ついでに 02016
「ついでに」とは「御覧じ所あらむこそ難くはべらめ」の「難し」を受け、めったにないといえば、難点のない女もまた「難し」として女性論に移行する。「難し」ついで、ということ。