そこにこそ多く集へ 帚木02章07
目次
原文 読み 意味
そこにこそ多く集へたまふらめ すこし見ばや さてなむこの厨子も心よく開くべき とのたまへば
02015/難易度:☆☆☆
そこ/に/こそ/おほく/つどへ/たまふ/らめ すこし/み/ばや さて/なむ/この/づし/も/こころよく/ひらく/べき と/のたまへ/ば
(光源氏)そちらこそたくさんお集めなんでしょう。すこし見てみたいな。それでこそこの厨子も心よく開こうというものですよとおっしゃると、
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- とのたまへば 二次元構造
@〈[頭中将]〉そこにこそ多く集へたまふらめ 〈[光源氏]〉すこし見ばや さてなむこの厨子も心よく開くべき と@のたまへば
助詞と係り受け
そこにこそ多く集へたまふらめ すこし見ばや さてなむこの厨子も心よく開くべき とのたまへば
「(と)のたまへば」→「など聞こえたまふ」
古語探訪
そこ 02015
同等以下の相手を指す。
見ばや 02015
見たい。
さてなむ 02015
そういう条件なら必ず、この場合、私に見せてくれたならきっと。