そのうちとけてかた 帚木02章04
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:光源氏/頭中将/普通の手紙/プライベートな秘密の手紙
分岐型・中断型:〔A|B|+C〕→D:A,B、*A+*B+C→D
《そのうちとけてかたはらいたしと思されむこそゆかしけれ》A
その心を許した読まれては恥ずかしいとお思いなのが見たいんですよ。
《おしなべたるおほかたのは 数ならねど程々につけて書き交はしつつも見はべりなむ》B
変わりばえしないありふれたのなら、人数にも入らぬわたくしでも分相応な相手とやりとりしながら読みますとも。
《おのがじし恨めしき折々 待ち顔ならむ夕暮れなどのこそ見所はあらめと・怨ずれば》C・D
お互い不実をかこつ折りだとか、人待ち顔でいよう夕暮れなんかの手紙だとか読みごたえはありましょうと恨めしがるので、
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った