人の品高く生まれぬ 帚木02章18
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:上の品の女
直列型:A→B→C:A→B→C
《人の品高く生まれぬれば》A
家柄が高く生まれついたならば、
《人にもてかしづかれて隠るること多く・自然にそのけはひこよなかるべし》B・C
まわりから大切に扱われて人目に立たぬことが多く、自然と周りに与える印象はこの上なくなるでしょう。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った
読解の要点
・「懸垂構文」:「AのB」+述語M+述語N
述語Mの主語は「(Aの)B」、述語Nの主語は「A」。このように主語の分離した構文。