さるはいといたく世 帚木01章02

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:光源氏交野少将

直列型:A→B:A→B

さるは いといたく世を憚り まめだちたまひけるほど なよびかにをかしきことはなくて》A
その実はもう、ひどく世間の目を気にかけ、気まじめそうにしていらっしゃるほどといっては、婀娜めいた艶話はなくて、


交野少将には笑はれたまひけむかし》B
恋の達人交野の少将には笑われておしまいだったでしょう。

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

Posted by 管理者