さるはいといたく世 帚木01章02
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:光源氏/交野少将
直列型:A→B:A→B
《さるは いといたく世を憚り まめだちたまひけるほど なよびかにをかしきことはなくて》A
その実はもう、ひどく世間の目を気にかけ、気まじめそうにしていらっしゃるほどといっては、婀娜めいた艶話はなくて、
《交野少将には笑はれたまひけむかし》B
恋の達人交野の少将には笑われておしまいだったでしょう。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った