さるはいといたく世 帚木01章02
原文 読み 意味
さるは いといたく世を憚り まめだちたまひけるほど なよびかにをかしきことはなくて 交野少将には笑はれたまひ ...
まだ中将などにもの 帚木01章03
原文 読み 意味
まだ中将などにものしたまひし時は 内裏にのみさぶらひようしたまひて 大殿には絶え絶えまかでたまふ
忍ぶの乱れやと疑ひ 帚木01章04
原文 読み 意味
忍ぶの乱れやと 疑ひきこゆることもありしかど さしもあだめき目馴れたるうちつけの好き好きしさなどは 好ましか ...
長雨晴れ間なきころ 帚木01章05
原文 読み 意味
長雨晴れ間なきころ 内裏の御物忌さし続きて いとど長居さぶらひたまふを 大殿にはおぼつかなく恨めしく思したれ ...
宮腹の中将はなかに 帚木01章06
原文 読み 意味
宮腹の中将は なかに親しく馴れきこえたまひて 遊び戯れをも 人よりは心安く なれなれしく振る舞ひたり ...