いづれの御時にか女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに 原文 読み 意味 桐壺第1章01/源氏物語
いづれの御時にか 女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに いとやむごとなき際にはあらぬが すぐれて時めきたまふ ありけり
いづれ/の/おほむ-とき/に/か にようご/かうい/あまた/さぶらひ/たまひ/ける/なか/に いと/やむごとなき/きは/に/は/あら/ぬ/が すぐれて/ときめき/たまふ あり/けり
いづれの御代とも申しかねますが、女御更衣があまた宮仕えなさっているなかに、取り立てて高貴ではないお方が、今を時めき帝の寵愛をひと際お集めになっておられました。
係り受け&大構造(述部)
助詞に基づく構造分析
いづれの御時にか 女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに いとやむごとなき際にはあらぬが すぐれて時めきたまふ ありけり
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
- いづれの→御時
- 御時にか→結びの省略
- なかに→時めきたまふ
- 際には→あらず
- あらぬが/主格→時めきたまふ(同格説もある)
助動詞の用法&活用形
- に:断定・なり・連用形
- ける:継続・けり・連体形
- に:断定・なり・連用形
- ぬ:打消・ず・連体形
- けり:継続・けり・終止形