おもひあがり・おもいあがり・思ひあがり・思いあがり・思い上がり/おもひあがる・おもいあがる・思ひあがる・思いあがる・思い上がる 01-002

単に自負の念が強い等の意味ではなく、帝の寵愛を得て次期皇太子を宿すのは私だとの激しい意気込み・プライド。上流貴族の娘が宮廷生活に入る目的は御子を生み、皇太子に据えること。女御を支える一家の命運がここにかかっている。
はじめ ...
いとまばゆきひとのおほむおぼえ・いとまばゆき人の御おぼえ・いとまばゆき人の御覚え 01-005

「人」は桐壺更衣。更衣といわずに一般化した表現。皮肉がこもる。「の」は「御おぼえ」の対象(目的格)。「まばゆき」は「御おぼえ」に係る。「まばゆき」は強い光源に向かって正視できない状態。気おくれ・反感・劣等感などの心理作用をうながす。帝 ...
よのおぼえ・世のおぼえ・世の覚え 01-006

世間での評判。
父の大納言は亡くなりて 母北の方なむいにしへの人のよしあるにて 親うち具しさしあたりて世のおぼえはなやかなる御方がたにもいたう劣らず なにごとの儀式をももてなしたまひけれど とりたててはかばかしき後見しなけ ...
おほむおもひ・おんおもい・御思ひ・御思い 01-009

帝の愛情。
一の皇子は右大臣の女御の御腹にて 寄せ重く疑ひなき儲の君と世にもてかしづききこゆれど この御にほひには並びたまふべくもあらざりければ おほかたのやむごとなき御思ひにて この君をば私物に思ほしかしづきたまふこと限 ...
おぼえ・覚え・おぼゆ・覚ゆ 01-011

帝からの女性であれば愛情、男性であれば引き立て。
おぼえいとやむごとなく上衆めかしけれど わりなくまつはさせたまふあまりに さるべき御遊びの折々何事にもゆゑある事のふしぶしにはまづ参う上らせたまふ ある時には大殿籠もり過ぐ ...