このさがなもの 02-118
例の口うるさい者、即ち、指食いの女。
見る目もこともなくはべりしかば このさがな者をうちとけたる方にて 時々隠ろへ見はべりしほどは こよなく心とまりはべりき
見た目も難はございませんでしたから、例のやかまし屋は気安い通いどころにとっておき、この女と時々人目を忍んで逢いびきしていましたうちはこれ以上ないほど惚れこんでおりました。
句読点を取り去り、既存の注釈を離れ、ゼロ地点から自然な文意を求めて、歩一歩読みを確定してゆく。自ら考え納得したい人へ贈る〈源氏物語独習支援サイト〉
2021-01-14D:古典一般に見られる語彙
例の口うるさい者、即ち、指食いの女。
見る目もこともなくはべりしかば このさがな者をうちとけたる方にて 時々隠ろへ見はべりしほどは こよなく心とまりはべりき
見た目も難はございませんでしたから、例のやかまし屋は気安い通いどころにとっておき、この女と時々人目を忍んで逢いびきしていましたうちはこれ以上ないほど惚れこんでおりました。
2021-01-14D:古典一般に見られる語彙
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