「かつは人も心弱く見たてまつるらむと思しつつまぬにしもあらぬ御気色の心苦しさに/01-059」とあり、帝は立場上、自らの弱さを人に見られないように気を張っていたことがわかる。
いと清らなる御髪を削ぐほど 心苦しげなるを 主上は 御息所の見ましかば と思し出づるに 堪へがたきを 心強く念じかへさせたまふ
とてもきれいに揃った御髪を剃ぐあいだ若宮が不憫でならなくおなりなのを、帝は御息所が見ていたらと 思い出すにつけ耐え難くなられたのを気強くこらえて持ち直された。
「かつは人も心弱く見たてまつるらむと思しつつまぬにしもあらぬ御気色の心苦しさに/01-059」とあり、帝は立場上、自らの弱さを人に見られないように気を張っていたことがわかる。
いと清らなる御髪を削ぐほど 心苦しげなるを 主上は 御息所の見ましかば と思し出づるに 堪へがたきを 心強く念じかへさせたまふ
とてもきれいに揃った御髪を剃ぐあいだ若宮が不憫でならなくおなりなのを、帝は御息所が見ていたらと 思い出すにつけ耐え難くなられたのを気強くこらえて持ち直された。