忍ぶれど涙こぼれそ 帚木05章11
原文 読み 意味
忍ぶれど涙こぼれそめぬれば 折々ごとにえ念じえず 悔しきこと多かめるに 仏もなかなか心ぎたなし と見たまひつ ...
濁りにしめるほどよ 帚木05章12
原文 読み 意味
濁りにしめるほどよりも なま浮かびにては かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞおぼゆる
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絶えぬ宿世浅からで 帚木05章13
原文 読み 意味
絶えぬ宿世浅からで 尼にもなさで尋ね取りたらむも やがてあひ添ひて とあらむ折もかからむきざみをも 見過ぐし ...
またなのめに移ろふ 帚木05章14
原文 読み 意味
また なのめに移ろふ方あらむ人を恨みて 気色ばみ背かむ はたをこがましかりなむ 心は移ろふ方ありとも 見そめ ...
すべてよろづのこと 帚木05章15
原文 読み 意味
すべて よろづのことなだらかに 怨ずべきことをば見知れるさまにほのめかし 恨むべからむふしをも憎からずかすめ ...