かどかどしさ かどかどし 02-112
才気。
されば かのさがな者も 思ひ出である方に忘れがたけれど さしあたりて見むにはわづらはしく よくせずは 飽きたきこともありなむや 琴の音すすめけむかどかどしさも 好きたる罪重かるべし
(左馬頭)「そうであれば、あの口やかましい女も心に思いが残っている点で忘れがたいけれども、正妻として顔をつきあわして暮らすとなると気詰まりで、悪くすると嫌気がさすこにもなったでしょう。琴が達者だった女の才気も、男好きの罪は重いと断じねばなるまい。」
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
才気。
されば かのさがな者も 思ひ出である方に忘れがたけれど さしあたりて見むにはわづらはしく よくせずは 飽きたきこともありなむや 琴の音すすめけむかどかどしさも 好きたる罪重かるべし
(左馬頭)「そうであれば、あの口やかましい女も心に思いが残っている点で忘れがたいけれども、正妻として顔をつきあわして暮らすとなると気詰まりで、悪くすると嫌気がさすこにもなったでしょう。琴が達者だった女の才気も、男好きの罪は重いと断じねばなるまい。」