ちゆうじやうまちとりてこのしなじなをわきまへさだめあらそふ 中将待ちとりてこの品々をわきまへ定め争ふ まわえさだめあらそう まきまえ定め争う 02-030

ここは以後の発言の話者を決定するうえで、極めて重要な文言である。この箇所からすると、二人を待ち受けた頭中将は左馬頭と討議していることになっている。これまでの注釈では、頭中将はただ左馬頭の意見を拝聴しているに過ぎない。左馬頭の発言とされている箇所のいくつはは頭中将の発言と解さなければ、「定め争ふ/02-030」形跡が消えてしまう。


世の好き者にて物よく言ひとほれるを 中将待ちとりて この品々をわきまへ定め争ふ

世に名高い遊び人で目から鼻に抜ける論客なので、頭中将は待ってましたと座に取りこみこの品定めを決着させようと議論をたたかわせる。

02-030 世の好き者にて物よ

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