さらに…ず 01-024

全否定で、全く取り合わない、と解釈するのが通例である。しかし、言葉は自在に使われるのであって、いつもルール通りにはいかない。原義に立って考えたい。肯定文の「さらに」は従来の上にさらに加えての意味だから、それを否定したとすれば、従来同様、この度も許さないとなる。従来同様何も付け加えない、すなわち、これまでも許さず、今回も許さないの意味。呼応関係のある陳述の副詞と解釈するか否かは文脈で考えるしかない。


その年の夏 御息所はかなき心地にわづらひて まかでなむとしたまふを 暇さらに許させたまはず

その年の夏、御息所は死を予感するほどに病んで里に下がろうとなさるが、帝はいっこうに暇を与えようとなさらない。

01-024 その年の夏 御息所

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