まうのぼりたまふ もうのぼりたまう 参う上りたまふ 参う上り給ふ 参う上り給う 01-017

2021-04-13

「何事にもゆゑある事のふしぶしにはまづ参う上らせたまふ/01-011」とあり、「参う上る」は桐壺が帝の元に参上すること。前文「御前渡り/01-016」は帝が桐壺の元に行くことと対比をなす。


参う上りたまふにも あまりうちしきる折々は 打橋渡殿のここかしこの道に あやしきわざをしつつ 御送り迎への人の衣の裾 堪へがたくまさなきこともあり

更衣から帝のもとへ参上なさる場合にも、あまりたび重なる折りには、廊下の掛け橋や渡り廊下のそこここに、汚らわしい仕掛けをしては、送り迎えに立つ女官の裾は、耐えがたく今宵の段取りが台無しになることもしばしばで、

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