もの 物 01-002

「人」に対立する語で、めざましさそのもの(「めざましさ」が物象化して目の前に立ち現れたという感覚)。軽視の対象として物扱いされているとする注もある。異論はないが、現代人には日常感覚では生じない「もの」への感覚、動かせない、思い通りにならない、心が通わない、違和感、圧迫感など様々な感覚を呼び覚ます点で、注意すべき重要語。この語にあったら、きわめて強い感情が働いているのだなと想像してみるとよい。


はじめより 我はと思ひあがりたまへる御方々 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ

入内当初より我こそ正妻だと気負っておいでの女御方は、目障りでならぬと、おとしめそねみになる。

01-002 はじめより我はと思

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