うたよむとおもへるひと 歌詠むと思へる人 うたよむとおもえるひと 歌詠むと思える人 02-117
自ら歌詠みだと任ずる女。
歌詠むと思へる人の やがて歌にまつはれ をかしき古言をも初めより取り込みつつ すさまじき折々 詠みかけたるこそ ものしきことなれ 返しせねば情けなし えせざらむ人ははしたなからむ
歌詠みを任ずる女性が、ついつい歌にとりつかれ、興味を引く古歌を初句から折りこみながら、とんでもない折々に詠みかけてくることこそ疎ましいものだ。返しをせねば気持ちを疑われるし、できない人はみっともなかろう。