おほかり おおかり 多かり おほし おおし 多し 01-018

2021-04-13

和文系の文章では「多かり」が通常の終止形、「多し」は漢文系の文章で用いる。形容詞の「多し」だけは補助活用が助動詞と接続せず、本活用として使われる。「多くあり」の縮約と考えてもよい。


またある時には え避らぬ馬道の戸を鎖しこめ こなたかなた心を合はせて はしたなめわづらはせたまふ時も多かり

またある時には、御前へ上がる際避けては通れない馬道の戸を、両側から締め立て、あちらとこちらで示し合せて立ち往生させることも度々でした。

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