なされ なす る 02-116
動詞の連用形につく「なす」は、「無理に…させる」の意味。サ行四段「なす」の未然形「なさ」+自発「る」の連用形「れ」。「(など)しつつ」に係るので「れ」は連用形。
心地にはさしも思はざらめど おのづからこはごはしき声に読みなされなどしつつ ことさらびたり 上臈の中にも 多かることぞかし
当人はさほど気にかけていないでしょうが、受け取る側は自然とごつごつ強張った声で読まされるはめになるなど不自然さが先立ちます。身分の高いご夫人方の中にもよくあることですが。
係り受けを武器に 句読点のない原文に挑む《源氏物語独学サイト》
動詞の連用形につく「なす」は、「無理に…させる」の意味。サ行四段「なす」の未然形「なさ」+自発「る」の連用形「れ」。「(など)しつつ」に係るので「れ」は連用形。
心地にはさしも思はざらめど おのづからこはごはしき声に読みなされなどしつつ ことさらびたり 上臈の中にも 多かることぞかし
当人はさほど気にかけていないでしょうが、受け取る側は自然とごつごつ強張った声で読まされるはめになるなど不自然さが先立ちます。身分の高いご夫人方の中にもよくあることですが。