さすがにくちとくなどは さすがに口疾くなどは 02-115
賢い女だけにさすがにすぐに返歌を寄越したということ。ここから逆に、普通返歌には時間がかかることが知られる。「などは」は、蔑みなどの感情をこめる。早いだけは早かったのですが。
逢ふことの夜をし隔てぬ仲ならばひる間も何かまばゆからまし さすがに口疾くなどははべりきと しづしづと申せば
お会いするのが一夜も間をあけられぬほど愛し合う仲であるならば昼間であろうと蒜のにおいがしようとどうしていたたまれない気になりましょう。さすがに間髪入れぬ詠みぶりではありましたよ」としずしず申しますと、