御容貌はさし離れて 若紫15章15

2021-05-10

原文 読み 意味

御容貌は さし離れて見しよりも 清らにて なつかしううち語らひつつ をかしき絵 遊びものども取りに遣はして 見せたてまつり 御心につくことどもをしたまふ

05253/難易度:☆☆☆

おほむ-かたち/は さし-はなれ/て/み/し/より/も きよら/にて なつかしう/うち-かたらひ/つつ をかしき/ゑ あそびもの-ども/とり/に/つかはし/て みせ/たてまつり みこころ/に/つく/こと-ども/を/し/たまふ

お顔立ちは、さし離れて見た時よりも、なんとも清らかであり、心を開くようにやさしく語りかけながら、おもしろい絵や遊び道具などを取りにやってお見せ申したり、お気に召すことなどをなさる。

御容貌は さし離れて見しよりも 清らにて なつかしううち語らひつつ をかしき絵 遊びものども取りに遣はして 見せたてまつり 御心につくことどもをしたまふ

大構造と係り受け

古語探訪

清ら 05253

最高の美質。

なつかしう 05253

相手がこちらに気持ちがむくように。「御心つく」も同義。

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