何かさらに思ほしも 夕顔10章04

2021-04-23

原文 読み 意味

何か さらに思ほしものせさせたまふ さるべきにこそ よろづのことはべらめ 人にも漏らさじと思うたまふれば 惟光おり立ちて よろづはものしはべる など申す

04112/難易度:☆☆☆

なにか さらに/おもほし/ものせ/させ/たまふ さるべき/に/こそ よろづ/の/こと/はべら/め ひと/に/も/もらさ/じ/と/おもう/たまふれ/ば これみつ/おりたち/て よろづ/は/ものし/はべる など/まうす

「何を、これ以上くよくよなさることがあります。なるようにしか万事はならぬもの、人に知れてはならないと思われますので、惟光がじきじきに諸事に当たりましょう」などと申し上げる。

何か さらに思ほしものせさせたまふ さるべきにこそ よろづのことはべらめ 人にも漏らさじと思うたまふれば 惟光おり立ちて よろづはものしはべる など申す

大構造と係り受け

古語探訪

思ほしものせ 04112

あれこれ思い迷うの敬語。

さるべきにこそ 04112

なるようになること。あらかじめ定めとして決まっているの意味。

おり立ちて 04112

惟光自身が人任せにせず自分でしっかりと面倒をみること。

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