君聖よりはじめ読経 若紫06章08

2021-05-04

原文 読み 意味

君 聖よりはじめ 読経しつる法師の布施ども まうけの物ども さまざまに取りにつかはしたりければ そのわたりの山がつまで さるべき物ども賜ひ 御誦経などして出でたまふ

05094/難易度:☆☆☆

きみ ひじり/より/はじめ どきやう/し/つる/ほふし/の/ふせ-ども まうけ/の/もの-ども さまざま/に/とり/に/つかはし/たり/けれ/ば その/わたり/の/やまがつ/まで さるべき/もの-ども/たまひ みずきやう/など/し/て/いで/たまふ

君は、聖をはじめとして、読経を勤めた法師への布施などや、用意しておいた品々を、あれこれ京へ取りに行かせになったので、そのあたりの山の住人までが、しかるべき品物などをたまわり、御誦経の礼などをしてお立ちになる。

君 聖よりはじめ 読経しつる法師の布施ども まうけの物ども さまざまに取りにつかはしたりければ そのわたりの山がつまで さるべき物ども賜ひ 御誦経などして出でたまふ

大構造と係り受け

古語探訪

もうけの物ども 05094

あらかじめ用意しておいた贈物。

御誦経 05094

今回のお礼はすでに行っているので、 今後の誦経を願う布施と考えるのがよかろう。

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