月もなきころなれば 若紫03章07

2021-04-28

原文 読み 意味

月もなきころなれば 遣水に篝火ともし 灯籠なども参りたり 南面いと清げにしつらひたまへり

05051/難易度:☆☆☆

つき/も/なき/ころ/なれ/ば やりみづ/に/かがりび/ともし とうろ/など/も/まゐり/たり みなみおもて/いと/きよげ/に/しつらひ/たまへ/り

月もない頃なので、遣水のほとりに篝火を灯し、燈籠などにも火を入れてある。建物の南側である正面の部屋をとても清浄にしつらえておられた。

月もなきころなれば 遣水に篝火ともし 灯籠なども参りたり 南面いと清げにしつらひたまへり

大構造と係り受け

古語探訪

月もなきころ 05051

今日は「三月のつごもりなれば」とあったから、月は夜通し出ない。

南面 05051

建物の南面で、客を通す部屋。

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