つらつきいとらうた 若紫02章12

2021-04-28

原文 読み 意味

つらつきいとらうたげにて 眉のわたりうちけぶり いはけなくかいやりたる額つき 髪ざし いみじううつくし ねびゆかむさまゆかしき人かな と 目とまりたまふ

05035/難易度:☆☆☆

つらつき/いと/らうたげ/に/て まゆ/の/わたり/うち-けぶり いはけなく/かい-やり/たる/ひたひつき かむざし いみじう/うつくし ねび/ゆか/む/さま/ゆかしき/ひと/かな/と め/とまり/たまふ

顔つきがとても愛らしくて、眉のあたりはうぶ毛のままぼっとけむったように見え、あどけなく髪をかきあげてある額の様子は、なんともかわいらしい。成長して行く様子を見ていたい人だなと、心がお惹かれになる。

つらつきいとらうたげにて 眉のわたりうちけぶり いはけなくかいやりたる額つき 髪ざし いみじううつくし ねびゆかむさまゆかしき人かな と 目とまりたまふ

大構造と係り受け

古語探訪

眉のわたりうちけぶり 05035

まだ大人の女性のように引き眉にせず、うぶ毛を抜かないので、うぶ毛と眉毛の境目がなく、ぼんやりした様子。

ねびゆかむさま 05035

成長してゆく過程。

目とまり 05035

心惹かれること。

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