ここにおはしますと 若紫14章08

2021-05-10

原文 読み 意味

ここに おはします と言へば 幼き人は 御殿籠もりてなむ などか いと夜深うは出でさせたまへる と もののたよりと思ひて言ふ

05229/難易度:☆☆☆

ここ/に おはします と/いへ/ば をさなき/ひと/は おほむ-とのごもり/て/なむ などか いと/よぶかう/は/いで/させ/たまへ/る/と もの/の/たより/と/おもひ/て/いふ

「ここにおいでです」と知らせると、「幼い人はお休みですのに。どうしてこんな夜もしまい際においででしょう」と、よそからの朝帰りのついでかと思って問う。

ここに おはします と言へば 幼き人は 御殿籠もりてなむ などか いと夜深うは出でさせたまへる と もののたよりと思ひて言ふ

大構造と係り受け

古語探訪

もののたより 05229

よその女のもとからの帰りに。紫のもとで一夜を明かした光が、気が納まらず、別の女(おそらく六条御息所)のもとに行って断られたことが思い出される。

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