この家主人ぞ西の京 夕顔14章09

2021-04-25

原文 読み 意味

この家主人ぞ 西の京の乳母の女なりける 三人その子はありて 右近は他人なりければ 思ひ隔てて 御ありさまを聞かせぬなりけり と 泣き恋ひけり

04175/難易度:☆☆☆

この/いへあるじ/ぞ にし-の-きやう/の/めのと/の/むすめ/なり/ける みたり/その/こ/は/あり/て うこん/は/ことびと/なり/けれ/ば おもひ/へだて/て おほむ-ありさま/を/きか/せ/ぬ/なり/けり/と なき/こひ/けり

この家の主人は西の今日の乳母の娘であった。乳母には三人子供があるが、右近は血縁ではなかったので、隠し立てしてご様子知らせてこないのだと、泣いて女君を慕うのだった。

この家主人ぞ 西の京の乳母の女なりける 三人その子はありて 右近は他人なりければ 思ひ隔てて 御ありさまを聞かせぬなりけり と 泣き恋ひけり

大構造と係り受け

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