まだ中将などにもの 帚木01章03

2021-04-18

原文 読み 意味

まだ中将などにものしたまひし時は 内裏にのみさぶらひようしたまひて 大殿には絶え絶えまかでたまふ

02003/難易度:☆☆☆

まだ/ちうじやう/など/に/ものし/たまひ/し/とき/は うち/に/のみ/さぶらひ/よう/し/たまひ/て おほいどの/に/は/たエだエ/まかで/たまふ

まだ近衛中将あたりでいらっしゃった時は、内裏にばかり居続けるようになさって、大臣邸へは途絶えがちにお出になる。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • には絶え絶えまかでたまふ 三次元構造

〈[光源氏]〉まだ中将などにものしたまひし 内裏にのみさぶらひようしたまひて 大殿には絶え絶えまかでたまふ

助詞と係り受け

まだ中将などにものしたまひし時は 内裏にのみさぶらひようしたまひて 大殿には絶え絶えまかでたまふ

「内裏にのみさぶらひようしたまひて」「殿には絶え絶えまかでたまふ」:並列

古語探訪

中将 02003

近衛府の次官。従四位で、若年の中将は前途有望な花形貴公子である。

大殿 02003

妻の実家である左大臣邸。

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