橘の木の埋もれたる 末摘花08章17
原文 読み 意味
橘の木の埋もれたる 御随身召して払はせたまふ うらやみ顔に 松の木のおのれ起きかへりて さとこぼるる雪も 名 ...
御車出づべき門はま 末摘花08章18
原文 読み 意味
御車出づべき門は まだ開けざりければ 鍵の預かり尋ね出でたれば 翁のいといみじきぞ出で来たる 娘にや 孫にや ...
降りにける頭の雪 末摘花08章19
原文 読み 意味
降りにける頭の雪を見る人も劣らず濡らす朝の袖かな
幼き者は形蔽れず とうち誦じたまひても 鼻の色に ...
頭中将にこれを見せ 末摘花08章20
原文 読み 意味
頭中将に これを見せたらむ時 いかなることをよそへ言はむ 常にうかがひ来れば 今見つけられなむ と 術なう思 ...
世の常なるほどの異 末摘花08章21
原文 読み 意味
世の常なるほどの 異なることなさならば 思ひ捨てても止みぬべきを さだかに見たまひて後は なかなかあはれにい ...