A:解釈を決定づける基幹語– tax –
-
すきがましきあだびとなり 好きがましきあだ人なり 好きがましき徒人なり 02-007
光源氏は「さしもあだめき目馴れたるうちつけの好き好きしさなどは好ましからぬ御本性/02-004」とあるので、光と頭中将は女性に対しては正反対の性格が割り当てられている。「好きがましき」は要するに女たらし。「あだ」は「まめ」の反意語、女性に対して... -
なれなれしくふるまひたり なれなれしく振る舞ひたり 馴れ馴れしく振る舞ひたり なれなれしくふるまいたり なれなれしく振る舞いたり 馴れ馴れしく振る舞いたり 02-006
光源氏が「いといたく世を憚りまめだちたまひける/02-002」性格であるのと対照的に、やや軽い性格に設定されている点を見逃してはならない。このあと展開される雨夜の品定めも、この点を考慮に入れて読む必要がある。 宮腹の中将は なかに親しく馴れきこ... -
こころやすく 心安く こころやすし 心安し 02-006
文構造としては、「心安く」で切る読み方(連用中止法)と、「振る舞ひたり」にかける連用修飾の二つの読み方が可能である。連用中止と考えると、頭中将と光源氏は心安かったことが既定の事実となり、修飾語であれば頭中将は光源氏に対して心安く接したが... -
こころづくし 心尽くし 02-004
藤壺への倫ならぬ恋情に精神をすっかりすりへらしてしまうこと。 忍ぶの乱れやと 疑ひきこゆることもありしかど さしもあだめき目馴れたるうちつけの好き好きしさなどは 好ましからぬ御本性にて まれには あながちに引き違へ心尽くしなることを 御心... -
しのぶのみだれ 忍ぶの乱れ 02-004
『伊勢物語』初段(伊勢物語全講 初冠参照)の「春日野の若紫のすりごろもしのぶの乱れ限り知られず」という歌を下に敷く。「春日野で袖が擦りあうほど間近に出会ったあなた方姉妹のせいで、わたしの信夫摺りの着物は乱れに乱れてしまった、この心同様に...