二条院は近ければま 若紫15章01
原文 読み 意味
二条院は近ければ まだ明うもならぬほどにおはして 西の対に御車寄せて下りたまふ 若君をば いと軽らかにかき抱 ...
少納言なほいと夢の 若紫15章02
原文 読み 意味
少納言 なほ いと夢の心地しはべるを いかにしはべるべきことにか と やすらへば そは 心ななり 御自ら渡し ...
にはかにあさましう 若紫15章03
原文 読み 意味
にはかに あさましう 胸も静かならず 宮の思しのたまはむこと いかになり果てたまふべき御ありさまにか とても ...
こなたは住みたまは 若紫15章04
原文 読み 意味
こなたは住みたまはぬ対なれば 御帳などもなかりけり 惟光召して 御帳 御屏風など あたりあたり仕立てさせたま ...
御几帳の帷子引き下 若紫15章05
原文 読み 意味
御几帳の帷子引き下ろし 御座などただひき繕ふばかりにてあれば 東の対に 御宿直物召しに遣はして 大殿籠もりぬ ...