君は行ひしたまひつ 若紫01章09
原文 読み 意味
君は 行ひしたまひつつ 日たくるままに いかならむと思したるを とかう紛らはさせたまひて 思し入れぬなむ よ ...
はるかに霞みわたり 若紫01章10
原文 読み 意味
はるかに霞みわたりて 四方の梢そこはかとなう煙りわたれるほど 絵にいとよくも似たるかな かかる所に住む人 心 ...
近き所には播磨の明 若紫01章11
原文 読み 意味
近き所には 播磨の明石の浦こそ なほことにはべれ 何の至り深き隈はなけれど ただ 海の面を見わたしたるほどな ...
かの国の前の守新発 若紫01章12
原文 読み 意味
かの国の前の守 新発意の 女かしづきたる家 いといたしかし 大臣の後にて 出で立ちもすべかりける人の 世のひ ...
先つころまかり下り 若紫01章13
原文 読み 意味
先つころ まかり下りてはべりしついでに ありさま見たまへに寄りてはべりしかば 京にてこそ所得ぬやうなりけれ ...