C：機能語・文法説明中心語

「に」は「なり」の（形容動詞の）連用形。「あはれであり」という連用形が後の語句と並列関係であることのマークになっている。

語り手の思い入れ。文を切らずに「言ふかひなし」につなげることもできる。その場合は目的格の格助詞。

何事か

体言止めともとれるが、「御心」主語＋「まどひ」動詞の連用形でよい。

聞こし召す御心まどひ　何ごとも思し召

少しもできない。

御胸つとふたがりて　つゆまどろまれず　明かしかねさせたまふ

胸がどうかする

「入る」は自動詞（ラ行四段）、よって「せ」は使役にならず、「せたまひ」で最高敬語。

輦車の宣旨などのたま