A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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このたびは この度は 01-110
母の死の際には若宮がどう反応したかは語られていないが、母の死に伴い宮中を後にする、すなわち父帝と別れる際には、「何事かあらむとも思したらず、さぶらふ人びとの泣きまどひ、主上も御涙のひまなく流れおはしますを、あやしと見たてまつりたまへるを... -
おはすらむところ おはすらむ所 おわすらむところ おわすらむ所 01-109
亡き更衣の魂の居場所、ここも長恨歌の影響にある道教的な考え方。当時の貴族の死後の世界観では、極楽浄土は生前積んだ功徳により、上品上生から下品下生まで九等に別れる(観無量寿経)死後の行き先が決まるので、娘のもとに行きたいと願うのは現代の感... -
なぐさむかたなくおぼししづみ 慰む方なく思し沈み なぐさむかたなくおぼししづむ 慰む方なく思し沈む 01-109
死の原因を説明している箇所。母君の死は、娘の更衣の死をひたすら悲観して亡くなったもので、若宮が皇太子になれなかったこととは因果関係がないとの意見がある。皇太子の決定と祖母の死の間に二年間のブランクがあることがその根拠らしいが、むろん賛成... -
いろにもいださせたまはずなりぬる 色にも出ださせたまはずなりぬる いろにもいださせたまわずなりぬる 色にも出ださせたまわずなりぬる いろにもいださせたまわずなりぬ 色にも出ださせたまわずなりぬ 01-108
光の君の皇太子擁立をおくびにも出さなくなった。これは裏返せば、これまでにも、公言しないまでもそうしたニュアンスを周囲に漏らしていたことを意味する。これは物語の背景を決定づける重要箇所である。弘徽殿の女御や父の右大臣が気を揉んだことも無理... -
ゆゆしう ゆゆし ゆゆしく 由々し 忌々し 01-107
不吉の意味で美しすぎるものは、天の嫉妬を受ける(あるいは天に愛される)ゆえ、夭死するとの考えが当時あり、それゆえゆゆしく思ったとの解釈がなされている。美と夭折のつながりは、例えば竹取物語に現れており、平安貴族の心理を物語るとする。そうし...