A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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にげなく 似げなく にげなし 似げなし 01-169
似つかわしくない。光源氏が藤壺の宮に母のイメージを投影することに関しては「(かよひて見えたまふも)似げなからずなむ(あなたが母に見えるのも、無理からぬことで)/01-138」とあり、それぞれの関係性は対照的である。 女君はすこし過ぐしたまへるほ... -
すぐし 過ぐし 過ぐす すぐす 01-169
年齢がかさむ。 女君はすこし過ぐしたまへるほどに いと若うおはすれば 似げなく恥づかしと思いたり 女君は、すこし年嵩でいらっしゃったのに、婿殿がたいそうお若いので不似合いでいたたまれないとお思いでした。 01-169 女君はすこし過ぐし -
ゆゆしう ゆゆしく ゆゆし 由々しう 由々しく 由々し 01-168
この世のものとは思えない様。帝も幾度となく光源氏の美質の中に不吉なものを感じてきたことは幾度か繰り返して説明した。「ものの心知りたまふ人はかかる人も世に出でおはするものなりけりとあさましきまで目をおどろかしたまふ(ものの本質を見抜いてお... -
くらうどどころのたか 蔵人所の鷹 くろうどどころのたか 01-161
馬と一緒に、蔵人所の鷹を止まり木に止まらせた状態で贈った。乗馬も狩も公家のたしなみ。六芸(礼 楽 射 書 御 数)のうちの御(ぎょ)と射(しゃ)にあたる。これは左大臣が賜った。「例のことなり」と断りがない。「限りある事に事を添へて/01-142... -
こきむらさきのいろしあせずは 濃き紫の色し褪せずば 褪す あす 01-160
祝いの席で、なぜ色あせることを想定したのか不思議である。ただ、この歌の予見は現実のものとなるのだから、作者の意図した歌であるはずだ。左大臣が光源氏に結びつけた元結の紐の色は紫であり、この歌と結びつく。しかし、紫は物語では「ゆかりの色」と...