A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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ひとつにかかり 一つにかかり ひとつにかかる 一つにかかる 01-173
幼い心が藤壺のことだけにかかり切りになる。 源氏の君は 主上の常に召しまつはせば 心安く里住みもえしたまはず 心のうちには ただ藤壺の御ありさまを 類なしと思ひきこえて さやうならむ人をこそ見め 似る人なくもおはしけるかな 大殿の君 いと... -
さとずみ 里住み 01-173
左大臣邸で過ごすこととされているが、左大臣邸で心安くすることはないので、母の実家であろう。この後、修理職 内匠寮に宣旨が下り、比類ない立派な邸宅に生まれ変わる。 源氏の君は 主上の常に召しまつはせば 心安く里住みもえしたまはず 心のうちに... -
おされたまへり 圧されたまへり おされたまえり 圧されたまえり 01-170
政治のバランスが東宮を擁する弘徽殿の女御や父の右大臣側から左大臣側に移ってゆくことを意味する。そこからまた右大臣側の逆襲が始まり、光源氏は須磨へと逃れることになる。政治バランスは源氏物語の大きな構造のひとつである。 この大臣の御おぼえ い... -
ものにもあらず ものにも非ず 物にも非ず 01-170
ものの数でもなくと訳されてきた。現代語で「ものの数でない」とは、取るに足りぬの意味であるが、左大臣家に光源氏が嫁いだからといって、東宮を擁する右大臣家がものの数でなくなる、なんてことはありえない。ここも「もの」の原義から考えなければなら... -
はづかし はずかし 恥ずかし 恥づかし 01-169
相手が立派でいたたまれない感じ。いたたまれなさは、次のフレーズ(/01-170)で見るように、皇女腹であるというプライドに起因する点に注意したい。 女君はすこし過ぐしたまへるほどに いと若うおはすれば 似げなく恥づかしと思いたり 女君は、すこし年...