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04 夕顔15章
右近を召し出でての/夕顔12-02
原文 読み 意味 右近を召し出でて のどやかなる夕暮に 物語などしたまひて なほ いとなむあやしき などてその人と知られじとは 隠いたまへりしぞ まことに海人の子なりとも さばかりに思ふを知らで 隔てたまひしかばなむ つらかりし とのたま... -
04 夕顔15章
などてか深く隠しき/夕顔12-03
原文 読み 意味 などてか 深く隠しきこえたまふことははべらむ いつのほどにてかは 何ならぬ御名のりを聞こえたまはむ 初めより あやしうおぼえぬさまなりし御ことなれば 『現ともおぼえずなむある』とのたまひて 『御名隠しも さばかりにこそは... -
04 夕顔15章
あいなかりける心比/夕顔12-04
原文 読み 意味 あいなかりける心比べどもかな 我は しか隔つる心もなかりき ただ かやうに人に許されぬ振る舞ひをなむ まだ慣らはぬことなる 内裏に諌めのたまはするをはじめ つつむこと多かる身にて はかなく人にたはぶれごとを言ふも 所狭う... -
04 夕顔15章
何か隔てきこえさせ/夕顔12-05
原文 読み 意味 何か 隔てきこえさせはべらむ 自ら 忍び過ぐしたまひしことを 亡き御うしろに 口さがなくやは と思うたまふばかりになむ 親たちは はや亡せたまひにき 三位中将となむ聞こえし いとらうたきものに思ひきこえたまへりしかど 我... -
04 夕顔15章
去年の秋ごろかの右/夕顔12-06
原文 読み 意味 去年の秋ごろ かの右の大殿より いと恐ろしきことの聞こえ参で来しに 物怖ぢをわりなくしたまひし御心に せむかたなく思し怖ぢて 西の京に 御乳母住みはべる所になむ はひ隠れたまへりし それもいと見苦しきに 住みわびたまひて...