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04 夕顔15章
夕暮の静かなるに空/夕顔12-12
原文 読み 意味 夕暮の静かなるに 空の気色いとあはれに 御前の前栽枯れ枯れに 虫の音も鳴きかれて 紅葉のやうやう色づくほど 絵に描きたるやうにおもしろきを見わたして 心よりほかにをかしき交じらひかなと かの夕顔の宿りを思ひ出づるも恥づか... -
04 夕顔15章
竹の中に家鳩といふ/夕顔12-13
原文 読み 意味 竹の中に家鳩といふ鳥の ふつつかに鳴くを聞きたまひて かのありし院にこの鳥の鳴きしを いと恐ろしと思ひたりしさまの 面影にらうたく思し出でらるれば 年はいくつにかものしたまひし あやしく世の人に似ず あえかに見えたまひし... -
04 夕顔15章
十九にやなりたまひ/夕顔12-14
原文 読み 意味 十九にやなりたまひけむ 右近は 亡くなりにける御乳母の捨て置きてはべりければ 三位の君のらうたがりたまひて かの御あたり去らず 生ほしたてたまひしを思ひたまへ出づれば いかでか世にはべらむずらむ いとしも人にと 悔しくな... -
04 夕顔15章
はかなびたるこそは/夕顔12-15
原文 読み 意味 はかなびたるこそは らうたけれ かしこく人になびかぬ いと心づきなきわざなり 自らはかばかしくすくよかならぬ心ならひに 女は ただやはらかに とりはづして人に欺かれぬべきが さすがにものづつみし 見む人の心には従はむなむ... -
04 夕顔15章
この方の御好みには/夕顔12-16
原文 読み 意味 この方の御好みには もて離れたまはざりけり と思ひたまふるにも 口惜しくはべるわざかな とて泣く 04156/難易度:☆☆☆ この/かた/の/おほむ-このみ/に/は もて-はなれ/たまは/ざり/けり と/おもひ/たまふる/に/も くちをしく/は...