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03 空蝉05章
女はさこそ忘れたま 空蝉03章04
原文 読み 意味 女は さこそ忘れたまふをうれしきに思ひなせど あやしく夢のやうなることを 心に離るる折なきころにて 心とけたる寝だに寝られずなむ 昼はながめ 夜は寝覚めがちなれば 春ならぬ木の芽も いとなく嘆かしきに 碁打ちつる君 今宵... -
03 空蝉05章
若き人は何心なくい 空蝉03章05
原文 読み 意味 若き人は 何心なくいとようまどろみたるべし かかるけはひの いと香ばしくうち匂ふに 顔をもたげたるに 単衣うち掛けたる几帳の隙間に 暗けれど うち身じろき寄るけはひ いとしるし あさましくおぼえて ともかくも思ひ分かれず... -
03 空蝉05章
君は入りたまひてた 空蝉03章06
原文 読み 意味 君は入りたまひて ただひとり臥したるを心やすく思す 床の下に二人ばかりぞ臥したる 衣を押しやりて寄りたまへるに ありしけはひよりは ものものしくおぼゆれど 思ほしうも寄らずかし いぎたなきさまなどぞ あやしく変はりて や... -
03 空蝉05章
やうやう目覚めてい 空蝉03章07
原文 読み 意味 やうやう目覚めて いとおぼえずあさましきに あきれたる気色にて 何の心深くいとほしき用意もなし 世の中をまだ思ひ知らぬほどよりは さればみたる方にて あえかにも思ひまどはず 我とも知らせじと思ほせど いかにしてかかること... -
03 空蝉05章
この人のなま心なく 空蝉03章08
原文 読み 意味 この人の なま心なく 若やかなるけはひもあはれなれば さすがに情け情けしく契りおかせたまふ 人知りたることよりも かやうなるは あはれも添ふこととなむ 昔人も言ひける あひ思ひたまへよ つつむことなきにしもあらねば 身な...