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04 夕顔15章
六条わたりの御忍び 夕顔01章01
原文 読み 意味 六条わたりの御忍び歩きのころ 内裏よりまかでたまふ中宿に 大弐の乳母のいたくわづらひて尼になりにける とぶらはむとて 五条なる家尋ねておはしたり 04001/難易度:☆☆☆ ろくでう/わたり/の/おほむ-しのびありき/の/ころ うち/よ... -
04 夕顔15章
御車入るべき門は鎖 夕顔01章02
原文 読み 意味 御車入るべき門は鎖したりければ 人して惟光召させて 待たせたまひけるほど むつかしげなる大路のさまを見わたしたまへるに この家のかたはらに 桧垣といふもの新しうして 上は半蔀四五間ばかり上げわたして 簾などもいと白う涼し... -
04 夕顔15章
御車もいたくやつし 夕顔01章03
原文 読み 意味 御車もいたくやつしたまへり 前駆も追はせたまはず 誰れとか知らむとうちとけたまひて すこしさし覗きたまへれば 門は蔀のやうなる 押し上げたる 見入れのほどなく ものはかなき住まひを あはれに 何処かさして と思ほしなせば... -
04 夕顔15章
切懸だつ物にいと青 夕顔01章04
原文 読み 意味 切懸だつ物に いと青やかなる葛の心地よげに這ひかかれるに 白き花ぞ おのれひとり笑みの眉開けたる 遠方人にもの申す と独りごちたまふを 御隋身ついゐて かの白く咲けるをなむ 夕顔と申しはべる 花の名は人めきて かうあやし... -
04 夕顔15章
さすがにされたる遣 夕顔01章05
原文 読み 意味 さすがに されたる遣戸口に 黄なる生絹の単袴 長く着なしたる童の をかしげなる出で来て うち招く 白き扇のいたうこがしたるを これに置きて参らせよ 枝も情けなげなめる花を とて取らせたれば 門開けて惟光朝臣出で来たるして...