侍従は斎院に参り通 末摘花07章08
原文 読み 意味
侍従は 斎院に参り通ふ若人にて この頃はなかりけり いよいよあやしうひなびたる限りにて 見ならはぬ心地ぞする ...
いとど愁ふなりつる 末摘花07章09
原文 読み 意味
いとど 愁ふなりつる雪 かきたれいみじう降りけり 空の気色はげしう 風吹き荒れて 大殿油消えにけるを ともし ...
かのものに襲はれし 末摘花07章10
原文 読み 意味
かの ものに襲はれし折思し出でられて 荒れたるさまは劣らざめるを ほどの狭う 人気のすこしあるなどに慰めたれ ...
をかしうもあはれに 末摘花07章11
原文 読み 意味
をかしうもあはれにも やうかへて 心とまりぬべきありさまを いと埋れすくよかにて 何の栄えなきをぞ 口惜しう ...
からうして明けぬる 末摘花08章01
原文 読み 意味
からうして明けぬるけしきなれば 格子手づから上げたまひて 前の前栽の雪を見たまふ
06107/難 ...