この夕つ方内裏より 末摘花02章19
原文 読み 意味
この夕つ方 内裏よりもろともにまかでたまひける やがて大殿にも寄らず 二条院にもあらで 引き別れたまひけるを ...
あやしき馬に狩衣姿 末摘花02章20
原文 読み 意味
あやしき馬に 狩衣姿のないがしろにて来ければ え知りたまはぬに さすがに かう異方に入りたまひぬれば 心も得 ...
君は誰ともえ見分き 末摘花02章21
原文 読み 意味
君は 誰ともえ見分きたまはで 我と知られじと 抜き足に歩みたまふに ふと寄りて ふり捨てさせたまへるつらさに ...
人の思ひよらぬこと 末摘花02章22
原文 読み 意味
人の思ひよらぬことよ と憎む憎む
里わかぬかげをば見れどゆく月のいるさの山を誰れか尋ぬる
まことはかやうの御 末摘花02章23
原文 読み 意味
まことは かやうの御歩きには 随身からこそはかばかしきこともあるべけれ 後らさせたまはでこそあらめ やつれた ...