A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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ひとまつらむやど 人待つらむ宿 02-104
男が通って来ないかと待ち焦がれている女の家。雨夜の品定めの導入部で、頭中将が「おのがじし、恨めしき折々、待ち顔ならむ夕暮れなどのこそ、見所はあらめ/02-012」と光源氏の手紙を読みたがっていた件があった。「人待つらむ宿」も一種の言い回し。この... -
おもしろかりし おもしろし 02-104
美しかった。貴族の生活文化として、当然、今夜は男が女性の家を訪れることが期待される。 神無月のころほひ 月おもしろかりし夜 内裏よりまかではべるに ある上人来あひてこの車にあひ乗りてはべれば 大納言の家にまかり泊まらむとするに この人言ふ... -
たどたどしからず 辿々しからず たどたどし 辿々し 02-103
「たどたどし」は渋滞する感覚。文字通りでは、たどたどしくないの意味だが、否定を使ってへりくだった表現をしているが、実質はかなり積極的なほめ言葉である。「否定的小さな賞賛=肯定的大きな賞賛」という公式が多くの場合成り立つ。 さて また同じこ... -
みな 皆 02-103
みなの語義は、そこに居合わせたものすべて、即ち、限定された集団内の要素すべての意味である。従って、無限定に、何事につけという解釈は語義に合わない。みなの前に列記されているもの、どれもこれもの意味。 さて また同じころ まかり通ひし所は 人... -
さあるにより 然あるにより さあり 然あり 02-102
そうだから。具体的に受ける表現は見当たらない。考えられるとすれば「(をりふしの色あひつきなくはかばかしからぬは)露のはえなく消えぬるわざなり/02-115」であり、夫に愛情がないと、妻の命までもはかなくしてしまうから、それだけに妻選びは真剣で難...