A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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あやし 怪し 01-037
合理的な解釈ができないことから生じる感情。 何事かあらむとも思したらず さぶらふ人びとの泣きまどひ 主上も御涙のひまなく流れおはしますを あやしと見たてまつりたまへるを よろしきことにだにかかる別れの悲しからぬはなきわざなるを ましてあは... -
なにごとかあらむともおぼしたらず なにごとかあらんともおぼしたらず 何事かあらむとも思したらず 何事かあらんとも思したらず 01-037
父の目が利く宮中を出て母の実家で暮らすことになるが、後ろ盾のない光の君に待ち受けている将来不安を何も感じないこと。「む」はこれからの出来事。これを無視して、母の死について何も理解しないは大間違い。 何事かあらむとも思したらず さぶらふ人び... -
まかでたまひなむとす まかでたまいなんとす 罷で給ひなむとす 罷で給いなんとす 01-036
三才の光源氏に内裏から退こうという意思がないことは以下につづく文より明らかである。「まかでさせ」の使役があるとわかりよいが、しかしそれでは行為の主体が帝に移るので、「す」ではなく「せたまふ」など尊敬語が入らねばならない。ここは袴着をした... -
こもり 籠もり こもる 籠もる 01-035
ついに帝は絶望し、心理的にも自分の殻の中に閉じこもる。そのため政治は投げ出されてしまう。 聞こし召す御心まどひ 何ごとも思し召しわかれず 籠もりおはします お聞きあそばす御心は乱れ、何ごともお分かりにならず部屋へひき籠ってしまわれました。 ... -
あへなく あえなく 敢へなく 敢えなく 敢へ無く 敢え無く あへなし あえなし 敢へなし 敢えなし 敢へ無し 敢え無し 01-034
ことが決定し、元に戻らない、手の打ちようがない感情。死が確定したことからくる感情。一縷の望みをかけながら、側で見守れないやり場のなさを感じている帝と、直接話法で桐壺更衣の死を嘆く話し言葉を場面を、一文の中でぶつける点が、ストーリーの急展...