A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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やみにくれて 闇に暮れて 01-054
桐壺更衣が亡くなった現在の様子。過去と対比されている。 やもめ住みなれど 人一人の御かしづきに とかくつくろひ立てて めやすきほどにて 過ぐしたまひつる 闇に暮れて臥し沈みたまへるほどに 草も高くなり 野分にいとど荒れたる心地して 月影ば... -
ひきいるる 引き入るる 引き入る 01-053
力を込めて引っ張り入れる。後に「えも乗りやらず/01-076」とあるので、牛車を引き入れたことがわかる。牛車までも、心理的抵抗のある場所というニュアンスを受ける。自動詞は四段活用、他動詞は下二段活用。 命婦かしこに参で着きて 門引き入るるより ... -
やみのうつつにはなほおとりけり やみのうつつにはなおおとりけり 闇のうつつにはなほ劣りけり 闇の現にはなほ劣りけり 闇の現には猶劣りけり 01-052
「むばたまの闇の現はさだかなる夢にいくらもまさらざりけり(暗闇の逢瀬ははっきりした夢より少しましなだけ) 古今集、恋三、読み人知らず)を下にひく。「なほ劣りけり」は「いくらもまさざりけり」に対する語。元歌が少しましという少ないがプラス評... -
つとそひて つとそいて つと添ひて つと添いて つと添ふ 01-052
桐壺更衣の気配や容貌が幻影のような月の輪郭にぴったりと重なって。「つと」は動かずに重なりあう。「添ひ」ハ行四段活用だから自動詞。他動詞なら下二段活用。 かうやうの折は 御遊びなどせさせたまひしに 心ことなる物の音を掻き鳴らし はかなく聞こ... -
おもかげに 面影に 01-052
影は月の光。面影はここでは月の面(おもて)、輪郭。さらには月が幻影のように見えること。月を長くみることは忌避されていた。 かうやうの折は 御遊びなどせさせたまひしに 心ことなる物の音を掻き鳴らし はかなく聞こえ出づる言の葉も 人よりはこと...