A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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おもふこころ おもうこころ 思ふこころ 思うこころ 思ふ心 思う心 01-069
娘を宮仕えに出し、帝の寵愛をえて家を復興し、あたうべくば次期帝の外祖父になるという夢。父の野望。 生まれし時より思ふ心ありし人にて 故大納言いまはとなるまで ただこの人の宮仕への本意 かならず遂げさせたてまつれ 我れ亡くなりぬとて口惜しう... -
つれなきいのち つれなき命 連れなきいのち 連れなき命 01-068
「つれなし」は連れがないことから生じる感情が原義。娘だけを奪って、私を置き去りにした運命。娘の末期の歌「命なりけり」と呼応する。 年ごろうれしく面だたしきついでにて立ち寄りたまひしものを かかる御消息にて見たてまつる 返す返すつれなき命に... -
かたはし 片端 01-067
素直な解釈は心の闇の片端となろうが、心の端は表現として不自然である。具体的イメージをつかまないと解釈したことにならない。子を失ったことで「子を思ふ道」がすっかり闇に覆われてしまった。来し方は子を失ったつらい過去があるばかりだから、今は闇... -
くれまどふこころのやみもたへがたきかたはしをだにはるくばかりに くれまどうこころのやみもたえがたきかたはしをだにはるくばかりに 暮れまどふ心の闇も堪へがたき片端をだにはるくばかりに 暮れまどう心の闇も堪えがたき片端をだにはるくばかりに 01-067
「母北の方なむいにしへの人のよしあるにて(母は家柄の古い教養豊かなお方で)/01-006」とあり、会話文に歌らしきものを挟み込むのであろう。そういうめんどくさい女官が紫式部の周りにいたのかもしれない。それはともかく、物語内で歌として認識されてい... -
くれまどふこころのやみ くれまどうこころのやみ 暮れまどふ心の闇 暮れまどう心の闇 暮れ惑ふ心の闇 暮れ惑う心の闇 01-067
「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」(後撰集 雑一 藤原兼輔)による。 暮れまどふ心の闇も堪へがたき 片端をだにはるくばかりに 聞こえまほしうはべるを 私にも心のどかにまかでたまへ 子を失い暮れ惑う心の闇も耐えがたく、...